聖堂の鐘が鳴った。朝が来たことを示す鐘だ。

 天使ルピルはベットから抜け出し、家から出た。

 真っ白な聖石でできた幾つもの建物は、朝の陽を受けてきらきらと輝いていた。もこもこした雲の道も、煌めいて見えた。

 ルピルは背の翼を羽ばたかせて、飛びあがった。そのまま郊外の方へ向かった。

天使たちの雲の国

 天使たちの国は地上からはるか空の高みにある。

 いくつもの聖なる雲のが島のように存在して、天使たちはそれらの上に街を築いて住んでいる。ルピルの家があるのも、そんな雲のひとつだ。

 その郊外―――つまり雲の、外れまで行った。

 雲の外れに着地し、地上を見下ろした。海や、大地や、森林は、流れ動いていた。実際に流れ動いているのはルピルのいる雲のほうなのであるが、ルピルからはそう見えた。

 小さなため息を、ルピルはついた。

 ルピルはまだ子供の天使だ。さらさらした綺麗な金髪に長い睫毛―――一見は美しい少女のようにも見える、天使の男の子である。

 けれどももう、無邪気に遊んでいられる年齢ではない。きょうより、彼は使命を帯びて地上におもむかねばならないのだ。

「はあ……」

 もう一度ため息をつくと、

「なぁにしてるの?」

 からかうような声が後ろからして、びくりとした。

「リ、リアシェル様」

 振り向くと、長い銀色の髪をした美しい女性の天使がいた。ルピルにとっては師のひとりであり、癒やしの天使としての上司でもある天使リアシェルだった。

「きょうから下界に行くのでしょう。こんなところにいていいの?」

 リアシェルの言葉に、ルピルはうつむいた。

「そうなんですけど……」

「うまくやれるか、自信ない?」

「…………」

 ルピルの返事を待たず、リアシェルは教え子を後ろから抱きよせた。ルピルの後頭部に、リアシェルの豊かな乳房があたり、天使の少年はどきりと心臓を跳ねあがらせた。

「緊張しなくても、そんなに難しいものじゃないわ。指令の通りやればいいだけだもの。あなたの力なら何も問題なんてない」

リアシェル様のおちんちんチェック

「は、はい……」

 それでも自信なさげなルピルにリアシェルはくすりと微笑み、

「ま、ここがちゃんと働かないとどうにもならないけれど」

 そういって、ルピルの下腹部へと手を伸ばした。

「あぅっ…」

 とルピルは声を漏らした。

 大抵の天使がそうであるように、ルピルも全裸に白い衣をまとっただけの姿だった。リアシェルの手はルピルの衣の前を開け、少年天使の性器をあらわにさせて、まずはその睾丸を指先でくすぐり始めた。

「どうかしら?」

「リ、リアシェル様」

 すぐにルピルのペニスは熱を帯び、硬くなってむくむくと上を向き始めた。

 人間でいうなら9歳程度の外見をしたルピルだが、やはり天使と人間は違う。その小さく愛らしい無毛の性器は、すでにしっかり使い物になる。

「うふふ」

 実にうれしそうに笑い、リアシェルはルピルの小さな勃起を指先でつまんだ。

 軽く下へと引くと、綺麗なピンク色の亀頭があらわになった。指を上に動かすと、再び亀頭が皮に包まれた。また下に引くと、亀頭が現れた。

 それを何度も繰り返した。

「気持ちいい?」

「は、はい…」

 ルピルの声も、いつしか蕩けていた。先端からは、先走りの液が漏れ、リアシェルの指もぬらした。

雲の上から大量射精

「ちゃんとおちんちんはおっきしたね。でも出るかどうかも問題だから」

 リアシェルは愛撫をやめようとはしなかった。彼女は左手でルピルの陰嚢を撫でながら、右手でペニスの皮をしっかりを剥きおろし、先走りで濡れた亀頭を指先でくちゅくちゅと揉み始めた。

「あ、リア、リアシェル様」

 ときおり小指の爪の先で、カリの部分をごく軽くひっかいた。ぎりぎりで痛みには達しない快感に、ルピルの背筋にぞくぞくとしたものが這った。

 先走りはますます溢れ、ペニスの硬さと大きさは増し、射精感がこみあげてきた。

「出るかな? 出るかな?」

「リアシェル様、もう」

「ん」

 リアシェルはいつのまにか上気した顔でうなずいた。

 左手で陰嚢を優しく揉みつつ、右手でペニスをつかみ、やや強めにしごき始めた。

「さ、出しちゃって」

「ふああっ!」

 リアシェルのやわらかな手の中で、ルピルのペニスは跳ねまわり、大量の精液をしたたかに放出した。

 真っ白な液は雲の外へと飛び出して、はるか地上へと落ちていった。

 天使の精液は、大いなる力を持つ聖液だ。落ちた先が海か、川か、地かはわからないが、その場所は聖なる祝福を受け、そこに住まう生き物たちは特別な繁栄を遂げるであろう。

美女天使のお掃除フェラ

「ん、出たわね。問題ないわ」

 息を荒げるルピルの耳元で、リアシェルはささやいた。

「せっかくだから、綺麗にしてあげるわね」

 そういってルピルの前へと回り込み、ひざまずいて、少年天使のペニスへと顔を近づけた。

「リアシェル様、そんなこと」

「いいから」

 そういって、リアシェルはまだ硬さを保ったルピルのペニスを口に含んだ。

 舌を使って皮をむき、ペニスや亀頭に付着した精液を舐めとった。尿道内の精液のあまりも吸い出して、ペニスを口にくわえたままこくりと飲んだ。

 その後はペニスを全部咥え、陰嚢もまた口に含んだ。

 産毛すらない無毛の根元に、その美しく上品な唇を押し当てて、

「ちゅ…ちゅる…じゅ…ちゅ…ぢゅる…」

 いやらしい音を立てながらおしゃぶりした。

「あぅぅ、リアシェル様…」

 ルピルは恍惚と目を閉じて天を仰いだ。

 やがてリアシェルが、少年天使の股間から顔を離したとき、ルピルのペニスはさっき以上に硬く勃起していた。

 くすりと、リアシェルは微笑んだ。

「もう一回、出してあげたい気もするけれど」

「…………」

 沈黙するルピルの亀頭を、指先でつんとつつき、

「ここから先は地上の子らのために取っておきなさい。無駄遣いをすべきではないわ」

 そうして立ちあがり、その豊満な胸に、ルピルの顔を抱き寄せた。

「大丈夫、自信を持ちなさい。規則を守って、やるべきことのみを行えばいいの。天使様のことを嫌いな女の子なんて、いやしないのだから」

「はい……」

 リアシェルの胸の柔らかさに、ほのかに漂う良い香りに、陶然としながら、ルピルはうなずいた。