聖堂の鐘が鳴った。朝が来たことを示す鐘だ。 天使ルピルはベットから抜け出し、家から出た。 真っ白な聖石で…
かたくなったクーロの包茎を握りしめ、赤毛の妖精がいった。 「やっぱ皮はないほうが気持ちいいもんね。剥いちゃう…
居間でお茶を飲みながら本を読んでいたパタントゥ伯爵が、 「ねむくなった」 といった。夜九時半のことである。…
夜の森であった。 夜空はやや曇っていて、星は目立たず、時折雲の流れから顔を出す満月のみが、ほのかに地を照ら…